人事の経験を活かせる副業5選|採用・面接・研修のスキルを収入に変える

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求人票の作成、応募者とのやり取り、面接の日程調整、入社手続き、研修の段取り——中小企業では、こうした人事の仕事を総務や経理と兼任でこなしている人がたくさんいます。

実はいま、人事・採用まわりの実務は副業市場で需要が伸びている分野です。採用難で「採用業務を手伝ってほしい」という企業が増えている一方、実務ができる人は限られているからです。この記事では、人事の経験を活かせる副業を5つ、単価感と法律上の注意点つきで紹介します。

人事の経験は副業でどこまで武器になる?

本業でやっているこれらの業務が、そのまま副業の「商品」になります。

ただし人事の副業にも、労務・経理と同じく法律の線引きがあります。先に結論だけ言うと「企業の採用業務を代行する(RPO)のはOK、人を紹介して紹介料をもらう(職業紹介)のは許可制でNG」。これは後ほど詳しく解説します。

① 採用代行・採用アシスタント(相場:時給1,500〜3,000円程度)

人事系副業の本命です。RPO(採用業務代行)と呼ばれる領域で、企業の採用活動の一部を代行します。

採用難を背景に案件数が増えており、在宅・週数時間から関われる案件が多いのが魅力。クラウドソーシングやオンラインアシスタントサービスで「採用アシスタント」「採用代行」と検索すると見つかります。本業での媒体運用経験・スカウト経験があると、即戦力として単価が上がります。

② 求人票・スカウト文面のライティング(相場:1本数千円〜)

「応募が来る求人票」を書ける人は、実は貴重です。仕事内容の整理、ターゲットに響く表現、労働条件の正確な記載——人事として求人を出してきた経験がそのまま活きます

求人票の作成・リライト、スカウト文面のテンプレート作成などが案件になります。書いた結果(応募数の変化)が数字で見える仕事なので、実績を作ると単価交渉がしやすいのも特徴です。

③ 職務経歴書の添削・キャリア相談(相場:1件3,000〜10,000円程度)

今度は「採用する側」の経験を「応募する側」の支援に使う方向です。ココナラなどのスキルマーケットで、職務経歴書の添削・面接対策のサービスは定番の人気ジャンルになっています。

なお「キャリアコンサルタント」は名称独占資格のため、資格がない場合はこの肩書きを名乗らないこと。「人事経験◯年の視点でアドバイスします」という実務ベースの見せ方で十分戦えます。

④ 研修コンテンツ・マニュアルの作成(相場:案件単位で数万円〜)

新人研修の資料、ビジネスマナー教材、業務マニュアル、オンボーディング(受け入れ)手順書などの作成代行です。「実際に研修を回してきた人」が作る資料には、机上のテンプレートにない実用性があります

本業で作った研修資料の「型」を一般化して、テンプレートとしてストック販売する道もあります。フロー型(受託)とストック型(販売)を組み合わせられる領域です。

⑤ 人事・採用系のライティング(相場:1文字1〜3円程度)

採用ノウハウ、面接の進め方、人事制度をテーマにしたWeb記事の執筆です。HR系メディアや採用ツール企業のオウンドメディアは、実務経験者の書き手を常に探しています。「中小企業で人事を兼任してきた」という現場感は、専業ライターにはない武器になります。

人事副業で知っておくべき法律の線引き【職業安定法】

人事系の副業で必ず押さえるべきなのが職業安定法です。

業務無許可の副業
企業の採用業務の代行(スカウト送信・応募者対応・日程調整)OK
求人票・スカウト文面の作成OK
職務経歴書の添削・面接対策(求職者支援)OK
求職者と企業を引き合わせて紹介料を受け取る(職業紹介)NG(有料職業紹介は厚生労働大臣の許可制)
「キャリアコンサルタント」を名乗る(無資格で)NG(名称独占資格)

ポイントは、「企業の中の人として採用業務を手伝う」のはOK、「間に立って人を紹介し、報酬を得る」のは許可がないとNGという区別です。「知り合いを紹介したら1人あたり〇万円」のような話は、無許可なら職業紹介に該当する恐れがあります。安易に受けないでください。

経理・労務側の法律の線引き(税理士法・社労士法)はこちらの記事で解説しています。バックオフィス系の副業は「どこまでやっていいか」を知っている人が最後に信頼されます。

人事副業の始め方3ステップ

  1. 就業規則の確認と経験の棚卸し:採用人数・使った媒体・面接件数・作った資料を書き出す(副業の始め方5ステップ
  2. クラウドソーシング・スキルマーケットに登録:「採用代行」「採用アシスタント」「職務経歴書 添削」で検索(案件の探し方
  3. プロフィールに実務経験を具体的に書く:「中小企業で採用〜入社対応まで◯年」は強い肩書きになる

副業で得た収入の税金の扱いは20万円ルールの記事を確認してください。

まとめ

  1. 採用難を背景に、人事・採用まわりの副業需要は伸びている
  2. 本命は採用代行(RPO)・採用アシスタント。在宅・週数時間から可能
  3. 求人票ライティング・職務経歴書の添削・研修コンテンツ作成も実務経験が活きる
  4. 職業紹介(人を紹介して紹介料)は許可制。無許可で受けない
  5. 「キャリアコンサルタント」は無資格で名乗らない。実務経験ベースの見せ方で十分

人事の仕事は「人と組織を見てきた経験」そのものが商品になります。経理・労務と並んで、兼任バックオフィス担当の隠れた武器です。自分の経験の棚卸しから始めてみてください。

※単価・相場は執筆時点の各種クラウドソーシングサイトの公開案件をもとにした目安であり、保証するものではありません。職業安定法など関連法令の解釈に迷う場合は専門家や労働局にご確認ください。2026年7月時点の情報に基づきます。

ゆるゴースト

この記事を書いた人:ゆるゴースト

現役の経理事務職(経理歴22年)。日商簿記2級・FP3級保有。経理実務で培った数字とお金の知識をもとに、副業に取り組む人向けの情報を発信しています。→ 詳しいプロフィール